2022年10月18日、19日、20日の3日間
公益財団法人 宮崎県建設技術推進機構主催で【令和4年度電子納品(工事)研修実施】
セミナーが開催されました。
県より要請を受け、弊社からシステム事業部営業リーダーの伊地知が講師として登壇いたしました。
今回のセミナーは、県土整備部が建設工事の一部について行う「工事写真及び工事完成図書の電子納品の試行」に伴い、パソコンを使用して作成方法の習得を図ることを目的としたセミナーでした。
上出来ユーザー様を初め、その他の建設業者様にも沢山足を運んでいただき、大変好評のセミナーとなりました。
簡潔ではありますがセミナー模様をお届けいたします。
セミナーの流れ(内容)
①テキスト・ガイドライン・各種要領などの説明
・電子納品の歴史
宮崎県における電子納品の歴史について学びました。
初めは、特Aクラスを中心に試行運用が開始されその後、写真管理のみ電子化、続いて完成図書の電子化、令和3年に写真管理、完成図書、書類すべての電子化がスタートしています。
・電子納品とは
電子納品とはなにか?またそのメリットについて学びました。
電子納品とは?「調査・設計・工事など各業務段階の最終成果を電子化すること」です。
分かり易く説明すると、従来紙で提出していた成果物を電子データとしてCDやDVD等に保存して提出します。
受注者にとって電子納品は、ペーパーレス化、省スペース化、業務の効率化、経費削減と電子納品することで様々なメリットが得らます。
こんなにメリットがあるなら電子納品に挑戦したいと思えますね。
・各種要領について
各種要領や基準について学びました。
電子納品する際に必要になるのが国や県又は市が定めている要領(案)や基準(案)です。
電子納品要領(案)、デジタル写真管理情報基準(案)、CAD製図基準(案)などがあります。
電子納品を受注した場合、事前協議がとても重要になります。
どこの何年度版の要領、基準を適用するか必ず確認しておくと電子納品をスムーズに行うことができます。
②宮崎県工事書類簡素化ガイドラインについての説明
・宮崎県の工事書類簡素化について
電子納品要領や基準を設けて電子化した結果、今まで以上に書類や写真が増えてしまったため簡素化の動きがあり、令和2年度よりガイドラインを制定し簡素化を統一されました。
ここでは、簡素化ガイドラインからいくつかポイントを抜粋して説明していきました。
・電子納品の流れ
電子納品の流れを図解で学びました。
・事前協議について
電子納品を円滑に行うためにも、工事着手前に必ず電子納品事前協議を行いましょう。
工事中の情報交換方法、電子メールの利用方法、紙で提出された図面類の取扱、電子小黒板の利用、電子納品要領のバージョン、検査方法、DVD納品等を協議の上議事録に記入します。
事前協議をせずに電子納品するとチェックソフトでチェックした際にエラーがあった場合に提出のやり直しになります。
事前協議で話し合いができていたら、チェックソフトでエラーがあってもそのまま提出することも可能になります。
そう考えると、事前協議は大事であることがご理解いただけたのではないでしょうか。
③電子納品ファイルの格納・質疑等
・電子納品支援ソフトを使用した写真管理
上出来BEST8「写真管理」を使った電子納品の写真整理方法をご紹介。
・電子納品支援ソフトを使用した書類整理
上出来BEST8「プラットフォーム」を使用した電子納品書類の整理方法をご紹介。
・図面データ及び納品データ作成等
図面データの取り込みを来ないCAD製図基準案に沿った名称を設定を行いました。
また、エラーがないかチェックをかけ成果品のXML出力する流れを皆さん一緒にパソコンを使って実践していただきました。
今まで電子納品をしたことのない方からも、意外と簡単に電子納品できるんだねという声が聞こえてきました。
・これからの技術
電子小黒板、情報共有システム、遠隔臨場、ドローンなどの紹介を行いました。
様々な新技術を使うことで、業務の効率化、経費削減など業務の改善ができますので
是非この機会に検討してみてはいかかでしょうか。
実際のセミナー内容が気になる方は、
次回、2022年11月16日(水)、17日(木)、18日(金)に
【令和4年度電子納品(工事)研修実施】セミナーが開催されます。
みなさんご都合がよろしければ、是非ご参加ください。
セミナーお申し込みはこちらから ⇒ 公益財団法人 宮崎県建設技術推進機構(2.CALS/EC研修「電子納品(工事)研修」)
※お申し込み締切日が2022年11月2日となっております。
株式会社シフトでは、電子納品に関するご相談を随時受け付けております。
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